
「結論から話しなさい」
社会人なら、一度は言われたことがある言葉じゃないでしょうか。僕も昔、上司への報告で「話が長いし、結局何が言いたいの?」と突っ込まれては、頭が真っ白になってしまったことがあります。
伝えたいことはたくさんあるのに、話せば話すほど、書けば書くほど、論点がぼやけていく…。そんな経験、ありませんか?
今日は、そんな僕を救ってくれた、魔法のように分かりやすい文章構成術「PREP(プレップ)法」について、その威力と具体的な使い方を熱く語りたいと思います。これ、まじで人生変わるレベルで便利なんですよ。
この記事でわかること
- なぜあなたの話は伝わらないのか?その根本原因
- 誰でも今日から使える「PREP法」の具体的な4ステップ
- ブログからビジネスメールまで、PREP法が活躍する意外な場面
なぜ、僕の話はいつも迷子になったのか
昔の僕は、典型的な「起承転結」人間でした。物事を順序立てて、丁寧に、背景から説明しないと気が済まない。でも、スピードが求められるビジネスの世界では、それが完全に裏目に出ていました。
例えば、新しいツールの導入を提案する場面。
「最近、チームの作業効率が少し落ちていまして(起)、その原因を分析したところ、ファイル共有の手間がボトルネックになっていることが分かりました(承)。そこで、いくつかの解決策を比較検討したのですが(転)…」
…ここまで話した時点で、聞き手はもう「で、結論は?早く言ってくれ」とイライラし始めてるんですよね。
こうなると、話をしている本人も「あれ、何の話してたっけ?」と着地点を見失うこともしばしば。これじゃ、伝わるものも伝わりません。
Webライティングの世界も同じです。読者は忙しい。冒頭で「この記事は読む価値がある」と判断できなければ、すぐにページを閉じてしまいます。結論を後回しにする「起承転結」は、Webの世界では致命的なんです。
思考がクリアになる魔法のフレームワーク「PREP法」
そんな僕が出会ったのが「PREP法」でした。これは、以下の4つの要素の頭文字を取った、非常にシンプルな文章の型です。
- P = Point(結論)
- R = Reason(理由)
- E = Example(具体例)
- P = Point(結論を繰り返す)
この順番で話す、書くだけ。たったこれだけで、あなたの主張は驚くほどクリアで、説得力のあるものに変わります。一つずつ見ていきましょう。
1. Point(結論):まず、一番言いたいことを伝える
最初に、あなたの主張や結論を、短く、断定的に述べます。「私は〇〇すべきだと考えます」「この製品の最大の特徴は〇〇です」といった形です。ここで聞き手や読者の頭に「?」を浮かばせ、その先の話を期待させます。
2. Reason(理由):なぜ、そう言えるのか?根拠を示す
次に、「なぜなら、〇〇だからです」と、結論に至った理由や根拠を説明します。ここで主張の土台を固め、聞き手の「なぜ?」という疑問に答えます。
3. Example(具体例):イメージを共有し、納得感を高める
理由だけでは、まだ主張は抽象的です。そこで、具体的なエピソードやデータを提示します。「例えば、先日のプロジェクトでは…」「ある調査によると…」といった形で、聞き手が「なるほど、そういうことか」とイメージできるような具体例を挙げましょう。ここが説得力を左右する重要なパートです。
4. Point(結論を繰り返す):ダメ押しの締め
最後に、もう一度結論を繰り返します。「以上の理由から、私は〇〇すべきだと考えます」と、話全体を締めくくります。これにより、あなたの主張が聞き手の記憶に強く刻み込まれます。
PREP法、実践してみると…
例えば、お気に入りのカフェを友人に勧める場面でPREP法を使ってみましょう。
【P:結論】
「駅前のあのカフェ、絶対行った方がいいよ!」
【R:理由】
「だって、そこのコーヒー、めちゃくちゃ美味しいんだよ。豆の種類が豊富で、注文してから一杯ずつ丁寧に淹れてくれるんだ。」
【E:具体例】
「この前、エチオピアの豆を頼んだんだけど、フルーツみたいな香りがして、コーヒーの概念が変わるくらい感動したんだ。店内の雰囲気も静かで、読書するのにも最高だったしね。」
【P:結論】
「だから、今度の週末にでも、ぜひ行ってみて!」
どうでしょう? 話の要点がスッと頭に入ってきませんか? これがPREP法の威力です。
PREP法は、あなたの「武器」になる
このPREP法、一度身につけてしまえば、あらゆる場面で応用できます。
- ブログ記事: 冒頭で結論を書き、読者の心を掴む
- ビジネスメール: 要件を先に伝え、相手の時間を奪わない
- 会議での発言: 短時間で、説得力のある提案ができる
- 上司への報告: 「報・連・相」が的確かつスムーズになる
僕はこのフレームワークを知ってから、文章を書くスピードも、思考を整理するスピードも格段に上がりました。何より、「話が分かりやすいね」と言われることが増えたのが、一番の収穫です。
もし、あなたも「伝えること」に少しでも苦手意識があるなら、だまされたと思ってPREP法を試してみてください。頭の中のモヤモヤが晴れて、思考がクリアになり、あなたの言葉が、もっともっと相手に届くようになるはずですから。
おすすめ書籍
『話すスキルUP すぐできる!論理的な話し方』(大嶋友秀)
PREP法の使い方と、話し方・文章作成の流れを体系的に解説。「結論から話す」力が最速で身につきます。具体例も多数掲載で、ビジネス・報告・メール・ブログにもすぐ使える一冊。
『半分にして話そう』(尾上真也)
PREP法と逆三角形型の両方を活かし、「話の迷子」を防ぐ思考整理術に特化。伝わるコミュニケーションの構成力が鍛えられます。
PREP法含む「型」の使い方を、漫画事例でイメージ付きで学べるシリーズ。初心者にも入りやすい。
『論理的に「話す」技術 PREP法で簡単に身につく』(大嶋友秀)
PREP法そのものにフォーカスし、仕事・会話で即使える構成術を豊富なケーススタディで紹介。口コミ評価も高い。

どの本も文章力アップの勉強になります。
この記事は X(旧Twitter) で投稿した【成果を上げる文章術】を記事にしたものです。
【成果を上げる文章術 03】
『結論を先に書く』起承転結で構成した文章はわかりやすい文章になりますが、Webライティングでは結論を先に書くと良いです。
結論が後回しになると最後まで読まずにページを離脱する確率が上がります。
そのため、まず結論を書いてから理由を解説する構成が良いです。
— ゆきと@コンテンツクリエイター (@tele_commuter) January 14, 2024
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