「読まれるだけ」で終わらせない!読者がつい行動してしまう「CTA」の魔法

「よし、今日も良い記事が書けた!」

PCの画面を眺めて、一人悦に入る。伝えたいことは書いたし、きっと読者の役にも立つはずだ…。
ブログを始めたての頃はそんな風に思っていました。でも、現実は残酷なほど静か。アクセスは増えず、もちろん収益なんて発生しない。

「どうすれば読んでくれるんだ…」
「この記事では伝わらないのか…」

そんな風に悩んでいた僕が、ある日気づいた事実。
それは、Webライティングは「ゴール」を決めてから書かないと、ただの自己満足な日記で終わってしまう、というあまりにも基本的なことでした。

僕が講師をしていた時も、そこに気づいている受講生さんは少数でした。もちろん、まだ慣れていないという事もあったでしょうが、書くという事が目的になっていたように感じます。

単なる日記ではなくて、Webで文章を書くからには、「いいね」や「スキ」が欲しいとか、集客や収益アップといった目的が少なからずあると思います。

  • 商品を購入してほしい
  • サービスに登録してほしい
  • 問い合わせをしてほしい
  • ファンを増やしたい

そうであるなら、文章は書いて終わりではありません。読んだ人に、その先の「行動」を起こしてもらう必要があります。

この記事では、僕が「書いて満足」の沼から抜け出し、記事を書く目的である「ゴール設定」の重要性について、具体的なステップをお伝えします。

この記事でわかること

  • なぜゴール設定がWebライティングの「心臓部」なのか
  • 読者がつい行動してしまう「CTA」の魔法
  • 人の心を動かす「感情ライティング」の正体
  • 「誰にでも」ではなく「たった一人」に届けるペルソナの威力

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Webで文章を書く、と一言で言っても、その種類はさまざまです。

  • 今日あったことを綴る「日記」
  • 好きなものの「感想レビュー」
  • イベントの「告知」
  • 商品の魅力を伝える「宣伝」
  • 購入を促す「訴求」

どれも素晴らしい文章活動ですよね。でも、もしあなたがブログで収益を上げたい、ビジネスに繋げたいと考えているなら目的は明確なはず。読者に何らかの「行動」をしてもらうこと。 これがWebライティングの最終ゴールです。

ゴールが設定されていない文章は、どんなに美しくても、どんなに有益な情報が書かれていても、読者にとっては「ふーん、なるほどね」で終わってしまいます。まるで、目的地の決まっていないドライブのようなもの。どこにもたどり着かないまま、ガソリン(あなたの労力)だけが消費されていくんです。

僕たちは、読者に記事を読んでもらった「その先」を見ておく必要があります。だからこそ、書き始める前に「この記事を読んだ人にどうなってほしいのか?」を、自分自身に問いかけることが、何よりも重要なんですよ。

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「良い記事を書けば、読者はきっと良さを分かってくれて、自然に行動してくれるはずだ」

いや、僕もそう思っていた時もあります。でも、残念ながらこれは幻想なんですよね。
読者は僕らが思うよりずっと忙しいし、他の情報にも常に気を取られています。

一説によると、人は同じ情報に7回触れないと興味すら持ってくれない と言います。

テレビCMが、なぜあれほど何度も何度も同じものを流すのか。それは、一度見ただけでは人の記憶に残らないし行動にも繋がらないからです。何度も見るうちに「認識」し、「興味」を持ち、「行動」するようになるんですよね。

ブログも同じ。かといって、ブログ記事を何度も読んでくれる人はいないので、そこは工夫をしていかないといけません。

そのためには、記事を読んだ人が次の行動に移りやすいように、記事の最後に具体的で魅力的なアクションを示すことが大切です。これをCTA(Call To Action:行動喚起)と呼びます。

  • 「今すぐ詳細をチェック!」と書かれたボタン
  • 「無料体験はこちらから」というテキストリンク
  • 「関連記事もあわせてどうぞ」という内部リンク

よく見るこういうやつ。これが「CTA」ですね。読者が「この記事、面白かったな。で、次の関連する記事は?」と迷子にならないための、親切な道しるべみたいなものです。

読者は、「認識」や「理解」するだけでは人は動きません。「興味」を持ってもらい、その場で「行動」できる具体的な選択肢を、こちらから提示してあげる。このひと手間が、収益に直結する大きな差を生むんです。

3. 論理(ロジック)だけでは人は動かない。心を揺さぶる「感情(エモーション)」の魔法

「CTAは重要だとわかったので、とりあえずボタンを置けばいいのか?」

それも、半分正解で半分不正解です。人を最終的に動かすのは、論理や理屈ではありません。「感情」なんです

Webライティングの世界は、読者が商品を手に取って確かめることができません。だからこそ、文章だけで読者の想像力を掻き立て、感情を揺さぶるテクニックが不可欠になります。

  • 「この商品を使えば、あなたの〇〇な悩みが解決しますよ」というメリット
  • 「僕も昔は〇〇で失敗しましたが、これに出会って人生が変わりました」という共感ストーリー
  • 「これを使っている未来を想像してみてください。ワクワクしませんか?」という未来への期待

どうです?ただ「この商品は高性能です」と説明されるより、ずっと心が動きませんか?

要は「ベネフィット」を示すことが重要。

あなたの文章は、読者のどんな感情にアプローチしたいですか?「便利そう」という納得感?「私にもできそう」という希望?「これ、欲しい!」という強い欲求?

参考になるのはラジオショッピングじゃないかなと思います。声の情報だけでモノを売るってすごいですよね。そこにWebライティングのヒントもあると思うんです。

ロジカルな説明で読者の頭を納得させ、感情的な言葉で心を動かす。この両輪が揃ってはじめて、読者はCTAボタンをクリックしてみようという行動を起こしてくれるのです。

4. 「誰にでも」は「誰にも」届かない。熱量を伝えるための「ペルソナ」設定

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「よし、感情に訴えかける文章を書くぞ!」

そう意気込んでも、いざ書こうとすると「誰の、どんな感情に?」と手が止まってしまう。これは、文章を届けたい相手が曖昧だからです。

そこで登場するのが 「ペルソナ設定」です。

ペルソナとは、あなたの記事がターゲットとする、たった一人の理想の読者像のこと。年齢、性別、職業、悩み、趣味などを、まるで実在する人物かのように具体的に設定します。

これが驚くほど効果的なんです。

不特定多数の「みなさん」に向けて書いた当たり障りのない文章は、結局誰の心にも深くは刺さりません。しかし、「〇〇(ペルソナの名前)さん、あなたのその悩み、僕もよく分かりますよ」という気持ちで書いた文章は、まるでラブレターのように強い熱量と想いが宿ります。

不思議なことに、たった一人に向けて真剣に書いた文章ほど、結果的に多くの人の共感を呼ぶんですよ。「これ、私のことだ」と感じてくれる人が、必ず現れるからです。

ペルソナという「たった一人の親友」に向けて、あなたの言葉で、あなたの熱量で、語りかけてみてください。きっと、今までの文章とはまったく違う生きた言葉が溢れ出してくるはずです。

まとめ:Webライティングは「ゴール設定」を決めよう

今回は、僕がブログで成果を出すためにもっとも重要だと感じている「ゴール設定」について語らせていただきました。

  • 目的地の設定:
    まず「読者にどうなってほしいか」というゴールを決める。
  • 道しるべの設置:
    次に取るべき行動を「CTA」で明確に示す。
  • 心を動かす燃料:
    論理だけでなく「感情」に訴えかける言葉を選ぶ。
  • たった一人の乗客:
    「ペルソナ」という理想の読者に向けて熱量を込める。

Webライティングは、ただ文章を書く作業ではありません。読者を目的地まで安全に、そしてワクワクさせながら導く「船長」になるようなものです。

記事を書く時には「この記事のCTAってなんだろう?」とちょっとだけ考えてみると、成果が変わってくると思います。

「この記事のゴールはなんだろう?」
「誰に、どんな行動をしてほしいんだろう?」

その問いかけが、ブログの文章を「ただの日記」から「価値を生み出すメディア」へと変える魔法のコンパスになるはずです。

CTAやペルソナを深く知るために読んでおきたい本

『ブログライティングの教科書』
「自己満足の日記」から脱却したい初心者に特におすすめです。読者目線の構成、心を動かす文章のコツ、値ある情報発信方法を具体的な例とともに学べます。

『読まれる・稼げる ブログ術大全』
企画、執筆、集客、収益化までを体系的に解説。ペルソナ設定、読者の悩みリサーチ法、行動を促すCTA設計まで、収益化にも直結する戦略が詰まっています。

Webコンテンツマーケティング サイトを成功に導く現場の教科書
良質なコンテンツからビジネスゴールにどう結びつけるのか。ペルソナやCTA運用方法を実践的に解説されています。