「あれ、どこだっけ?」はもう終わり!VSCodeを最強の「爆速検索ツール」として使うためのテクニック

「このテキスト、どのファイルに書いたっけ…」「あの言い回し、確かこのフォルダのファイルで……」

Windowsでファイルや特定のキーワードを探すとき、こんなふうに途方に暮れた経験、ありませんか? 僕も長年、Windows標準の検索機能に悩まされてきた一人です。フォルダの奥深くに眠るファイルを探し出すのに時間がかかったり、やっと見つけたと思ったら関係ないファイルだったり…。

いやぁ、正直ストレスですよね。
なので、検索置換は別のアプリを使ったりしてましたが……、やっぱりサクッと検索したいじゃないですか。

そこで今回のテーマです。先に答えを言ってしまうと、その悩み、Visual Studio Code(VSCode)を使えば一瞬で解決します。

「え、VSCodeってプログラマーが使うツールでしょ?」と思うかもしれません。でも、実はVSCodeは文章を書いたり、ファイルを管理したりするのにもめちゃくちゃ強力なパートナーになってくれるんですよ。

この記事では、VSCodeの爆速検索・置換機能で作業効率を劇的にアップさせる方法を、僕の実体験を交えながら語っていきます!

この記事でわかること

  • Windows標準検索がなぜ使いにくいのか、その理由
  • VSCodeの検索機能が「神がかっている」3つのメリット
  • ファイル横断も一瞬!VSCodeの基本的な検索・置換テクニック
  • もう探さない!作業がもっと快適になるVSCodeの便利設定

なぜ?Windows標準検索の「惜しい」ポイント

Windowsの検索機能でファイルが見つからず、困惑している様子のイラスト

まず、なぜ僕たちがWindowsの標準検索にモヤモヤしてしまうのか、その理由をハッキリさせておきましょう。

Windowsには、フォルダ右上の検索ボックスからファイルやその中身を検索する機能がありますよね。一見便利そうに見えるんですが、実際に使ってみると「うーん…」となるポイントがいくつかあるんです。

ファイルの中身まで検索してくれない問題

一番の悩みはこれじゃないでしょうか。「確かにこのファイルにあの言葉を書いたはずなのに、検索しても出てこない!」という現象。

実はWindowsの標準設定だと、検索対象は基本的にファイル名だけなんです。でも、「フォルダオプション」から「ファイル名と内容を常に検索する」という設定を有効にするとか、あるいは、「プライバシーとセキュリティ」>「詳細インデックス オプション」>「インデックスのオプション:変更」>「インデックスが作成された場所:選択された場所の変更」でフォルダを指定すると、ファイルの中身も検索対象に含めることはできます。

でも、これ、正直言ってあまり使いたくないんですよ。

設定を有効にしても、インデックスのせいでヒットしたりしなかったり…。設定がメンドイし、思いついた時にパッと検索できなかったり。特に、大量のテキストファイルやコードファイルを扱っていると、その精度の低さは致命的です。僕も、大事なメモを探し出せずに結構な時間を無駄にした苦い経験があります。

遅い!とにかくインデックス作成が追いつかない

ファイルの中身を高速に検索するために、Windowsは「インデックス」という索引のようなものを作っています。でも、このインデックス作成が結構くせ者で、新しいファイルを追加したり更新したりしても、すぐに反映されないことがあるんですよね。

結果として、「さっき保存したファイルが検索に出てこない…」なんてことが頻繁に起こります。これじゃ、スピーディーな作業なんて夢のまた夢ですよね。

これらの理由から、Windows標準の検索は「ないよりはマシ」くらいの機能で、本気で使いこなすには効率が悪すぎると僕は感じています。

いやいや、もっと簡単にできるよって事があるなら、スミマセン。

神速!VSCodeを「最強の検索ツール」として使うべき3つの理由

Visual Studio Codeのロゴが輝き、ファイル検索が高速に行われていることを示すイメージイラスト

そこで登場するのが、僕らの救世主 Visual Studio Code(VSCode)です。

「プログラミングしないし…」と敬遠していたら、人生損してますよ! VSCodeは、もはやエンジニアだけのものではありません。テキストを扱うすべての人にとって、最強のツールなんです。もちろんブロガー、アフィリエイターにとっても最高のエディタですよ。

1. とにかく「速くて正確」

VSCodeの検索は、とにかく爆速です。Windowsの検索のように待たされることはほとんどありません。指定したフォルダ内の全ファイルを、一瞬でスキャンして目的のキーワードを見つけ出してくれます。

しかも、その精度はめちゃくちゃ高い。テキストファイルやMarkdownファイル、各種コードファイルの中身を、ほぼ100%の精度で探し当ててくれます。「見つからないはずがない」という安心感は、作業のストレスを劇的に減らしてくれますよ。普段ずっと開いているエディタから離れずに検索できるので、他のアプリを使わなくて済むのがホント助かります。

2. 「正規表現」でプロ級の検索ができる

「正規表現」って聞くと、ちょっと難しそうに感じるかもしれません。いや、僕だって全然わからない;;

でも、正規表現の基本的な使い方を覚えるだけで、検索のレベルが格段に上がります。

例えば、「メールアドレスだけを全部抜き出したい」とか、「httpから始まるURLだけを一覧表示したい」といった、普通の単語検索では不可能な探し方ができるんです。このあたりの正規表現の使い方については、ネット検索するといろいろ解説してくれるサイトがあるので助かりますよね。

最初は難しくても大丈夫。この記事で紹介する簡単なパターンから試してみてください。世界が変わりますよ!

3. 複数ファイルにまたがる「一括置換」が超便利

これがVSCodeの真骨頂とも言える機能です。

例えば、ブログ記事全体で使っている特定の言い回しを、すべて別の表現に変えたい時。あるいは、プロジェクト名が変わって、関連する全ファイルの記述を修正しないといけない時。

一つ一つファイルを開いて修正していたら、日が暮れてしまいますよね。

VSCodeなら、フォルダ内の全ファイルを対象に、一瞬でキーワードを置換できます。しかも、置換する前にどのファイルのどの部分が変更されるのかを一覧でプレビューできるので、誤操作の心配もありません。この機能を知ってから、僕の作業時間は半分以下になりました。マジです。

今日から使える!VSCodeの基本的な検索・置換テクニック

複数ファイルにまたがる一括置換が、VSCodeによって簡単に行えることを示すイラスト

お待たせしました!ここからは、具体的なVSCodeの使い方を解説していきます。ショートカットキーを覚えるのが、快適さへの近道ですよ。

1. 今開いているファイル内を検索する(Ctrl + F)

まずは基本中の基本。今開いているファイルの中から特定の単語を探したいときは、Ctrl + F を押してください。

画面右上に検索ボックスが表示され、入力したキーワードがリアルタイムでハイライトされます。

ファイル内検索 スクリーンショット

ここで便利なのが、検索ボックスの右側にある3つのアイコンです。

  • 大文字と小文字を区別 (Aa):
    VSCodevscode を区別して検索したいときに使います。
  • 単語単位で検索:
    オンにすると、例えば code と検索したときに vscode はヒットせず、独立した code という単語だけがヒットします。
  • 正規表現を使用 (.\*):
    これをオンにすると、正規表現モードになります。

2. フォルダ内の全ファイルを横断検索!(Ctrl + Shift + F)

これこそが、VSCodeを検索ツールとして使う最大のメリットです!Ctrl + Shift + F を押すと、画面左側に検索サイドバーが開きます。

ここにキーワードを入力すれば、指定したフォルダ内のすべてのファイルから、そのキーワードが含まれる箇所を瞬時にリストアップしてくれます。

フォルダ内検索 スクリーンショット

検索結果をクリックすれば、そのファイルがエディタで開かれ、該当箇所にジャンプします。もう、どのファイルに書いたか悩む必要はありません。

▼ 検索対象を絞り込む・除外する

検索ボックスの下にある「...」をクリックすると、さらに高度な設定が可能です。

  • 含めるファイル:
    *.md と入力すれば、Markdownファイル(.md)だけを検索対象にできます。
  • 除外するファイル:
    バックアップ のように、検索結果から除外したいフォルダやファイルを指定できます。これは、あらかじめ設定しておくと超便利です(後述します)。

3. ファイル内の単語を置換する(Ctrl + H)

ファイル内の単語を置換したいときは、Ctrl + H です。Ctrl + F の検索ボックスが置換モードに切り替わります。

上のボックスに検索したい単語、下のボックスに置換後の単語を入力します。

  • 一つずつ置換:
    Enterキーを押すと、次の候補に移動します。置換したい場所で Ctrl + Shift + 1 を押すか、右側のアイコンをクリックします。
  • すべて置換:
    Ctrl + Alt + Enter を押すか、右側のアイコンをクリックすると、ファイル内の該当キーワードがすべて一括で置換されます。

4. フォルダ内の全ファイルを一括置換!

Ctrl + Shift + F の検索サイドバーでも、もちろん置換が可能です。検索ボックスの下に置換用のボックスが表示されているはずです。(もしなければ、検索ボックス左の > をクリックしてください)

ここに置換後の単語を入力し、「すべて置換」ボタンを押せば、フォルダを横断して一括置換が実行されます。

【超重要】
この操作は非常に強力なので、実行する前には必ずプレビューで変更内容を確認してくださいね!意図しないファイルまで変更してしまうと大変なことになりますから。でも、このプレビュー機能があるからこそ、安心して使えるんですよね。慣れるまではファイルのコピーをとってバックアップをしておくと安心かも。

もっと快適に!VSCode検索の便利設定

最後に、僕が普段から実践している「VSCodeをさらに快適な検索ツールにするための設定」をいくつか紹介します。

ワークスペースごとに検索除外設定をする

ブログのプロジェクトフォルダには、記事のバックアップや、挿入する画像、参考にした資料など、本文の執筆とは直接関係ないファイルが入ったフォルダが含まれていることがあります。これらを毎回検索対象から除外するのは面倒ですよね。

そんなときは、VSCodeの「ワークスペース設定」にあらかじめ除外設定を書いておきましょう。

1. Ctrl + Shift + P でコマンドパレットを開き、「settings.json」と検索して「基本設定: ワークスペースの設定を開く(JSON)」を選択します。
2. 開かれた settings.json ファイルに、以下のように記述します。

{
“search.exclude”: {
“**/バックアップ”: true,
“**/画像”: true,
“**/参考資料”: true
}
}

こうすることで、このフォルダ(ワークスペース)を開いている間は、指定したフォルダが常に検索対象から除外されます。めちゃくちゃ快適になりますよ!

日本語検索のコツ

VSCodeで、たまに日本語の検索がうまくいかない…と感じることがあるかもしれません。そんなときは、以下の点を確認してみてください。

  • 全角・半角の違い:
    検索キーワードの全角・半角が、ファイル内の記述と一致しているか確認しましょう。
  • 単語単位の検索をオフに:
    日本語は単語の区切りが曖昧なため、「単語単位で検索」がオンになっていると、うまくヒットしないことがあります。

基本的にはそのままでも高精度に検索してくれますが、もし「あるはずなのに見つからない」という時は、これらの設定を見直してみてください。

まとめ:VSCodeは最高の「探し物」パートナーだ!

いかがでしたか?

VSCodeを使えば、

  • ファイルの中身まで、爆速かつ正確に検索できる
  • フォルダを横断して、一瞬でキーワードを置換できる
  • 正規表現やフィルタを使えば、複雑な検索も自由自在

こんなにも快適な「探し物」環境が手に入ります。

これはもう、プログラマーだけが使うのはもったいない! 文章を書く人、大量のメモを管理する人、Webライター、ブロガー…テキストファイルを扱うすべての人に、VSCodeを「最強の検索ツール」として活用してほしいと、僕は心の底から思っています。

まだインストールしていない方は、ぜひこの機会に試してみてください。あなたのPC作業が、もっと速く、もっとクリエイティブになるはずです。その一歩が、未来のあなたをラクにしてくれますよ!

以上です。この記事が少しでも参考になれば幸いです。



おすすめの書籍

Visual Studio Codeパーフェクトマスター

検索・置換機能について特に詳細な解説を含む書籍です。以下の機能について具体的に説明されています:

  • 基本的な検索機能(大文字・小文字の区別、単語単位検索)
  • 検索機能を使ったマルチカーソル配置
  • 置換機能
  • 検索ビューによる高度な検索・置換
  • フォルダー内全ファイル検索
  • 特定ファイル限定検索
  • 正規表現を使った検索

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