家電量販店やイヤホン専門店に行くと、カナル型のイヤホンがほとんどを占めていますよね。
どうして普通のイヤホン(ここでいう普通ってEarPodsみたいなインイヤー型の事です)は、数が少ないんだろうなと疑問に思ってました。
カナル型のような形状だと遮音性が高いため音楽に集中できそうですが、密閉度が高いとその副作用もありますよね。
- 圧迫感
- 自分の足音とか呼吸音などが不快に聞こえてくる
- イヤホンのコードのこすれるタッチノイズが気になる
などなど。
これでは音楽に集中できない…という本末転倒な状態になってる人もいると思います。
実は僕がそうなんです。
カナル型イヤホンをするとコードがこすれるタッチノイズや、歩いた時のドーンと響いてくる足音とか、何かを飲み込んだ時の何とも言えない圧迫感のようなものが苦手でした。
こうした不快感を避けるように、インイヤー型のイヤホンやヘッドホンを手に取ってしまうことが多いのですが、インイヤー型のイヤホンは音質に満足できないし、ヘッドホンは外では使いづらい。
それに、多くの人がカナル型をしている現状を見ると「やっぱりカナル型っていいのかな…。慣れたいな。」なんて思ってました。
そんな僕でしたが、あることをしてカナル型イヤホンの装着が大丈夫になったんです!
そんなわけで今回は、僕がカナル型に感じていた苦手意識をどうやって軽減したかを書いていきます。
カナル型イヤホンが苦手だったんです
カナル型イヤホンが苦手だった理由は、圧迫感と自分の足音とか呼吸音などが大きく不快に聞こえてくる、あの現象のためです。
長い時間やっていると、うううえぇと何かがこみあげてくるような感じになるほど苦手でした。
そもそもなんで足音が響くの?
僕はイヤホンの専門家でもないですが自分なりに調べた限りの情報では、イヤホンを装着して歩くと足音が響いてくるのは、歩いた時の振動が足元から体を伝わって外耳道で響くことが原因らしいです。閉鎖効果とか閉塞効果というらしいです。
耳に響くってどういう感じか?
耳に響くってどういう状況かというと、試しに指を耳に突っ込んでみるとわかると思うんですが、「ぐあーん」という圧迫感や足音が響いてきますよね。まさにこれと同じことがカナル型イヤホンで起きているわけです。いってみればカナル型イヤホンは耳栓をしているのと同じ状態というわけです。
でもだからこそしっかりと音が聞こえるようにしてあげると、音楽に集中できるし良い音が聞けるようにもなるんです。
ベントがあるといい?
ベントとは、イヤホン本体に開いている小さな穴の事です。
このベントはなんのためにあるかというと、イヤホン内の反響やイヤホンから外耳道の圧を調整するためにあるとかなんとからしいです。
これによって、閉鎖効果とか閉塞効果が軽減されるみたいですが、本来の音ではなくなってしまうという事もあるらしいです。
と調べるうちにいろいろとわかってきましたが…、具体的にはどうしたかというと…
カナル型イヤホンでも大丈夫になったよ
改善はすごく簡単でした。
耳の後ろにコードをまわすようにすると、タッチノイズは劇的に低減されたんです。
一般的に「シュア掛け」っていう装着方法だよね
カナル型イヤホンをした時に、自分の足音とか飲み込む音とか呼吸とか心音などが不快に聞こえるのはコードをぷらぷらさせる事で増幅されるみたいなので、耳の後ろにコードを回すとか、あるいはケーブルクリップなどで服や襟に止めると改善されました。
ケーブルクリップなどは100円ショップのものでも十分じゃないかな。
要はタッチノイズを軽減することが出来れば、閉鎖効果も軽減されて結果的に不快感がなくなるということかもしれませんね。
僕はシュア掛けするためのイヤーフックとコードのぷらぷらを防ぐためにセリアやキャンドゥで買った100円のクリップを使いました。
まぁ難しいことはよくわからないけど、コードの取りまわしを工夫するだけで、あれほど苦手だったカナル型イヤホンでも快適に音楽を聴くことが出来るようになりました。
耳の後ろにコードを回すシュア掛けをするようになってから、タッチノイズはほぼ皆無になりましたし、自分の足音が聞こえる事もなくなりました。
つまりインイヤー型と同じように不快感なく歩けます。これでカナル型イヤホンの苦手意識がなくなったよ。
僕の使ったイヤーフック
僕が一番最初に買ったカナル型イヤホンは、ゼンハイザーのIE80というイヤホン。
憧れのイヤホンでしたが、カナル型に慣れなくて…。いろいろと試しました。
そこで効果があったのが、シュア掛けするためのイヤーフックです。
実はIE80には純正でイヤーフックが付いているんですが、ちょっと僕には硬かった。メガネとかがこすれると痛みも感じるので使わなくなったんです。
でも、このファイナルのイヤーフックはシリコン製でとってもやわらかい。こういう柔らかい素材のイヤーフックが良いですよ。メガネが当たっても全く問題ないですし、長時間耳に付けていても痛みも出ないし違和感もないです。安いしすごくおすすめです。
▼Amazonでは品薄状態のようですが…、楽天市場やYahoo!ショッピングでは取り扱いがあるようです。
▼こちらは使った事ないですが、評価高いです。
圧迫感の軽減対策
あと、圧迫感はイヤーピースを変えてみる事でも改善されると思います。
僕の場合は、なかなかしっくりとくるイヤーピースをみつけられなかったのでいろいろと試したのですが、市販されているラディウス ディープマウントイヤーピースに変えたら装着感や音質も良くなりました。
とはいえ、イヤーピース選びの難しいのはこれが最適解ではなくて、他のイヤホンでは別のイヤーピースの方が合っているという感じで、それぞれの相性みたいなものがありますし、使用中のイヤホンによって、イヤーピースは合う合わないがあるので、サイズ等調べてから購入してくださいね。
それと、耳の大きさって両方同じではないようなので、左はSサイズだけど、右はMサイズという場合もあります。なので、試しにイヤーピースを購入する時には 全サイズ が入っているのがおすすめかもしれません。
あとは、少しイヤホンの位置を回してやると気持ち良い場所が見つかる事もあります。
おすすめのイヤーピースについての記事を書きました▼
お気に入りの イヤーピース ありますか? イヤーピースとはイヤホンの先についているフニャフニャのゴムというかシリコンのあれです。 イヤーピースのことをイヤーチップと呼ぶこともあります。 イヤーピースの役割は、イヤホンから …
今よく使っているイヤホン
前述したゼンハイザーのIE80というイヤホンはとっても良いイヤホンですし、使っている人の評価も高いです。
でも、僕はダイナミックドライバだけの音よりも、バランスアーマチュア寄りのもう少しスッキリとした音が好みなんですよね。
というわけで、今一番使っているイヤホンはこれなんです。
KZ ZSTXというイヤホンです。
音を鳴らすドライバーは 1BA + 1DD のバランスアーマチュアおよびダイナミックドライブのハイブリッド型で、色はシアンを選びました。
色がいいですね。きれいです。そして音も良いです。
これ、販売されている価格を見るととても安いイヤホンなんですが、実際買って試してみたらとても良かったですよ。コストパフォーマンス高いです。
音がこもっていなくてクリアな感じがするし、スリットが入っているイヤーピースのおかげなのか圧迫感も全くないです。
ただ、繋ぐ機器によっては高音がきつく感じる時もあるのですが、エイジングという「イヤホンの慣らし運転みたいなもの」をやったら、かなり音が良くなった気がします。
エイジングの効果については、あまり信じていなかったのですがこのイヤホンでは効果はあったと感じました。
エイジングは普段聞いている音楽を流しておけばOKだと思いますが、YouTubeでもエイジング用ノイズの動画がたくさんあるので、そういうのを利用させていただくのも良いと思います。
それと、このKZ ZSTXイヤホンはコードが良い^^
コードの性能的な事はわからないけど、コードが柔らかくて全くクセがつきません!これがストレスなくてすごく良いです。
コードも絡みにくいから、音楽が聴きたい時にパッと取って、サッと耳に装着できる。これって結構大切ですよね。
ワイヤレスイヤホンという選択
コードが絡まないといえば、ワイヤレスイヤホンもいいです。
そんなわけで、僕も買っちゃいました。
TaoTronicsの「SoundLiberty 97」です。
ワイヤレスイヤホンは高額なイヤホンに人気が集中していますが、僕のように軽く音楽を楽しむ程度ならこれも良いですよ。音は気持ち良いと思います。
ただやはり散歩で使うと着地時の足音が少し響く感じがあります。シュア掛けするイヤホンは足音がほぼ気にならなくなるのですが、ワイヤレスイヤホンだと足音が気になるかもしれません。僕はそんなに気にならなかったです。
あ、上の方で紹介した「ラディウス radius ディープマウントイヤーピース」を付けても充電ケースに入ります。
あとどうしても滑るのが気になります。イヤホンがツルツルしていてケースから出しにくいのが難点ですね。
そこで、もうひとつワイヤレスイヤホンを買いました。
それが「WF-C500」です。
これはいいですよ。
軽くて装着感もよく、音も良いと思います。
そしてモノとして作りこみが良いですね。さすがSONY。所有欲が満たされます。
そしてこの「WF-C500」は耳の穴の浅い部分に軽くおさまる感じの装着感なので、カナル型が苦手でも圧迫感は感じずに音楽を楽しめると思います。
今の散歩の相棒はこの「WF-C500」です。
final Eタイプ TWS専用仕様のイヤーピースと組み合わせると低音が効いて素晴らしい音質になります。おすすめです。
どうしてもカナル型が苦手な人は
どうしてもカナル型は苦手という人は、開放感のあるイヤホンを選ぶのも良いと思います。
開放的なインナーイヤー型イヤホンは選択肢が少なくなってきていますが、SONYから新しい開放型イヤホンが登場するようです。
▼ LinkBuds WF-L900
▼グレーもあります。
変わった形してますよね。音が出るドライバーの真ん中に穴が開いているので、外の音がダイレクトに入ってくるイヤホンです。
となれば、閉塞効果の圧迫感がないので、カナル型のあの詰まるような嫌な感じは無いと思います。
これは気になりますね。カナル型が苦手な人のスタンダードなイヤホンになるかもしれませんね。
詳細はこちらから → ソニー ワイヤレスイヤホン LinkBuds WF-L900
* SONY公式ページ
よく使っているヘッドホン
今回はカナル型イヤホンのお話なので、ヘッドホンは番外ですが、やはりヘッドホンは音が良いです。
僕が使っているヘッドホンはこれです。SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン MDR-1000X。
現時点ですでに 2020年モデル WH-1000XM4 が発売されていて、僕のは初期型で型落ちだけど良いヘッドホンですよ。
アプリには対応してないですが、ノイズキャンセリングも効くし、有線でも使えます。4年くらい毎日使っているけど、傷もないし音も良いです。今は価格も安くなっているみたいですよ。
#私の推しソニー
1000XM4の初代機のMDR-1000X。
5年も前の機種だけど、ノイキャン、外音取込機能、DSEE HX、LDAC、S-Master HXなど盛りだくさんの機能。有線でTV視聴&ワイヤレスで音楽など365日×2時間以上のヘビロテでも故障もヘタリもなく良い音を鳴らしてくれます pic.twitter.com/QLFhXANzLJ— テレコミューター (@tele_commuter) August 14, 2021
どうしてもカナル型が合わない人は、ヘッドホンもおすすめです。
他にも、骨伝導型イヤホンというのもあります。
量販店で試しただけだけど、周りの音は聞こえるのに、音楽も聞こえるという不思議な感覚でしたよ。
カナル型に苦手意識があったけど、僕の場合はカナル型でもシュア掛けすれば自分の足音が聞こえる問題もタッチノイズも解決して、問題なく外で歩きながらでも音楽を楽しめるようになりました。
そして、僕が使いやすいイヤホンだな~と思ったのは、手の届く価格で音が良い KZ ZSTX イヤホンです。おすすめです。
おすすめのイヤーピースについての記事を書きました▼
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